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テクマ! / Electric suicide
¥2,100- / LABEL:PERFECT MUSIC / CD - 国内
(テクマ!オフィシャルサイトより、日記を転載!猛烈に長いですが、彼自身による詳細な解説が載っております。興味のある方はぜひ読んでみてください。)
紳士淑女の皆様こんばんは、テクマ!です。テクマ!の3rdAlbum『Electric Suicide』がいよいよ11月29日にリリースされることになりました!初回限定で『ないないない』のPVと、ワンマンライヴとディナーショーの模様を収録したDVDも同梱されますので、みなさまぜひぜひ急いで初回版をお求め下さい!また、発売を記念するディナーショーが12月9日に秋葉原GOODMANで開催されます。今回は缶ビール・缶酎ハイ呑み放題プランも用意しています!前座は豪華バンドを率いての「テクエ!ジギー・スターダストを唄う」、その後に弟のテクライアツシ率いるTeck-TickのライヴヴィデオをBGVに、漁港の提供による料理をソムリエモグワイとメイド達の給仕で楽しんでいただきます。そして本編は遂にやります!ゲスト無し!テクマ!ワンマンアクトによる全21曲のワンマンショーです!ばっちりと予約し、ばっちりと着飾ってご来場下さい!さて、今回のおセンチ日記は、アルバム各曲に参加しているゲストについてお話してみようかと思います。
まず1曲目『PARADE』でギターを弾いているのはテクマ!活動においてもっとも貢献度の高いマルチプレイヤー、Umezyです。彼自身のバンド、U-tomのレコーディングを、テクマ!がしていたりもします。この曲のギターはテクノポップ研究所でPODを使ってフレーズを詰めた後で、南新宿のミュージアムというリハスタで録音されました。マイクはSM58のアタマを外したものをアンプ(JC-120)の前に置き、Studio ProjectsというメーカーのVTB1という真空管マイクプリを経由してD16に入力し、RODE NT-3をUmezyの頭上あたりに置き、これはバッテリーを内蔵させて電源を確保し、D16に直接入力しました。SE Manipulateというのは、この曲の2番のサビ前などにある効果音を作るお仕事です。現在のテクマ!の音作りやエンジニアリングの師匠であるMOMOさんがこれをやってくれています。氏が研究所のeMacに数々のソフトをインストールし、確かDigital Performerに戦闘機の飛来音を録音し、それを加工してロケット発射の音を作っていました。「3,2,1,0」という声は、MOMO氏の声をKORGのMS20というアナログシンセに入力して作っていました。この曲にはOriginal Arrangeというクレジットもあります。これはどういうことかと言うと、この曲は2001年にテクマ!がバンド形態で活動していたときに、そのバンドでアレンジし、レコーディングもしたことがあるためです。このアレンジを基に、打ち込みで構築したものがCDに収録されているため、シンセのフレーズなどでこのバンドメンバーのアイデアなどが結構生き残っているのですね。
2曲目の『ないないない』はほぼすべてがテクマ!による打ち込みですが、ギターソロだけはmusic from the marsの藤井友信君が弾いてくれています。これについてはデモを渡し、電話などで軽く方向性を伝えて、渋谷の音楽館というスタジオで録音しました。このころはまだ録音に慣れていなかったため、SM58をRoland JC-120の前に1本置いただけで録音したように思います。ですが、置く場所は良かったようで、今にいたるまで名演奏として聴けるものになっていますね。
3曲目の『ジェニー』ではTommy The Greatでベースを弾いていて、その後On Button Downのサポートでギターを弾いていた加藤啓一郎君がギターを弾いています。この演奏は今回のアルバムの中でもベストテイクと言えるほど超カッコいいものだと思います。この時は加藤君にうちに来てもらってフレーズをあらかた考えた後、南新宿のミュージアムに移動して録音しました。加藤君の友人が作ったという自作のファズの音が圧倒的で、そしてマーシャルアンプの音もこのアルバムのレコーディングで最大でした。圧倒的音圧の中でどんどんハマりこんで行き、この凄いテイクにたどり着いたときの加藤君は実にカッコ良かったです。この時のマイキングは『PARADE』のときと同じ感じですね。このころこのマイキングが完成した気がします。そしてこの曲でもうひとつ決定的なのが志賀正二郎君によるハイハットです。南新宿のミュージアムに氏を招き、ハイハットだけを叩いてもらいました。叩く場所や叩き方を工夫しているうちに氏が目覚めてきたようで、歌終わりのところに3回あるハイハットソロなどはかなりテイクを重ねました。打ち込みのフレーズとユニゾンになるところなど、相当カッコよくなっています。ハイハットのマイキングは、いろいろ試した結果、RODE NT-3で真上から垂直にハイハットを狙う、という定番のセッティングに落ち着きました。ちょっと悔しかったですが今後は迷わずにこのセッティングができます。
4曲目になります『軽く叩き付けて』でギターを弾いているのはTeck-Tickのギタリストであり、自身のバンド「Sleeping Beauty」や「RUK」でも活動中のコイデリョウさんです。ギターは3本入っておりまして、まず1曲を通してずっと16分音符のミュート弾きをしているパートがあります。これは布袋寅泰さんが今年出したベストアルバムで再演されていた『 Bad Feeling』に触発されて、コイデさんに発注されたものです。そして後奏では右側で低音のリフが繰り返し演奏され、中央後方では高音のノイジーなソロが演奏されています。ハイハットは今回も志賀正二郎君です。この曲ではオモテにアクセントを付けたパターンをひたすら叩いてもらいました。また、エンディング近くではワンマンライヴでの演奏などでお世話になっている、さゆキャンディさんによるBIASというシンセドラムのつまみをリアルタムにいじった演奏も収録されています。5曲目は『Dungeons & Dragons』です。この曲では、panicsmileのジェイソン・シャルトンがギターを弾いています。事前にトラックを渡しておき、一緒に南新宿のミュージアムに入り、ジェイソンが2テイクほど演奏した後で、ジェイソンが「ウタッテモイイデスカァ?」と言いました。ヴォーカル用にマイクをセッティングし直して、ジェイソンに歌ってもらったら、「ツギオクターヴウエウタッテモイイデスカァ?」と言ったので、それも歌ってもらいました。後日ハイハットを志賀君に重ねてもらい、ミックスをして、ひとまず作業を終了したのですが、レーベルの担当ディレクターから「これだと主役が誰だか分かんないから、テクマ!が詩の朗読みたいの入れたら?」とアドバイスがありました。確かにそうかもなぁ、と思い、その頃に『ファミコンピ』というオムニバスアルバムに参加した『ドルアーガの塔』のために作った歌詞を英訳し、それで朗読を入れることにしたのですが、次第にメロディ的になってきてしまい、お聞きのようなものになりました。
ここまではほぼ曲間も無しで来ていましたが、6曲目以後は曲間もあり、やや落ち着いた世界に入ります。まずは『雨のアウトバーン』。ここではテクマ!を最初にニューヨークに呼んでくれ、それ以後の当地での活動の基礎を作ってくれたセキネアヤさんがピアノを弾いています。彼女は現在シンガポール在住なのですが、Jun Matsue Groupのライヴにピアニストとして参加する為に来日した際に、テクノポップ研究所に招き演奏してもらいました。バークレー音楽院卒のバリバリのジャズピアニストなのですが、松田聖子を始めとする歌謡曲にも多大な理解と愛情を持つ彼女らしい、素晴しい演奏が記録できました。7曲目『愛に参加 2006』は、テクマ!の1st『風と木の詩2』に収録されている『愛に参加』のリメイクです。ここでピアノを弾いているのは元BOAT、現music from the marsの坂井キヨオシさんです。この曲ではやはり事前にデモを渡しておき、彼の自宅にあるYAMAHAのCPを録音するために彼の自宅に赴きました。YAMAHAのCPというのは、本物のピアノのように弦が張ってあるのですが、その振動をエレキギターのようにピックアップで感知し、アンプを通して音を出せる楽器です。鍵盤や弦自体はピアノそのものなので、ピアニストにとってとてもいい演奏ができる上に、本物のピアノを録音するよりも簡単に良い音が録音できる楽器です。
8曲目『Glass Shoes Survivour』、この曲は今回のアルバムの中で最も密度が濃い曲かもしれません。最初にこの曲のデモが出来た際に、saladabarのヤシロユウキ氏に聴かせたのですが、「この曲はもうちょっとテンポを上げたほうがいいんじゃない?」と言われました。このデモは『ないないない』のようなグルーヴの曲をまた作ろう、という思いが強くて、若干無理にテンポを落としていたのですが、それを見抜かれたようです。その後に現在に近いデモが出来て、ウラ打ちの楽器が欲しくなった為、Umezyをテクノポップ研究所に呼びました。まずはAメロ以外のほぼ全編にPODというアンプシミュレーターを使用してウラ打ちのギターを入れました。そしてサビに別のカッティングを入れて、ギターパートが出来上がりました。この曲はディスコなテイストが欲しかったので、今度は志賀君をスタジオに呼びハイハットを録音しました。イントロやサビでは「ツッチーツッチー」というディスコパターンを、Aメロでは不規則にオープンが入る高橋幸宏的なパターン、Bメロではウラが16分音符になったパターンを演奏してもらいました。間奏はYMOの『RYDEEN』のようなシンセ・ドラム・ソロにしたかったので、さゆキャンディさんの作業場兼スタジオを訪ね、これを録音しました。ここで使用したのは実際にYMOも使用していたアルトサウンドというシンセドラムです。
9 曲目『以心電信』はほぼすべてが生演奏です。しかし、元になっているのは96年にテクマ!として最初に作成したデモテープのトラックです。まずはザ・シロップのリーダーであり、GUIROでも活躍する名古屋の奇才、松石ゲル氏が東京に来た際に、このトラックに乗せてドラムを叩いてもらいました。下北沢にあるGuard Islandというスタジオは全室壁が木でドラムの鳴りがいいので、ここに彼を連れていって録音しました。お次はベースです。THE JETZEJOHNSONのナカザワ君は、David Bowieやイエローモンキーの音に深い理解を持っているベーシストなので、彼に頼みました。彼の親戚が所有するビルの地下にある、彼の作業場にて、まずはデモを彼のDigiral Performerに録音し、それに合わせて部分ごとのベースラインを考えつつラフに録音していきました。後日、テクマ!のレコーダーを持ち込み、ベースアンプシミュレーターのBass PODを通して本番の録音を行いました。ここではベース直結の音とPODを通した音を両方録音し、ミックスで部分ごとに違う比率で混ぜています。そしてピアノ録音。ナカザワ君の作業場の隣には親戚が所有するベーゼンドルファーという高級ピアノが置いてある部屋があるので、このピアノを、テクマ!バンドのメンバーでもあった川井ケン氏(最近では大塚愛の「チューリップ」のPVで踊っています。)に演奏してもらいました。彼は普段はとても手数が多いのですが、ベーゼンを弾かせたところ、そのあまりの音の良さに手数が減りました。その音を活かすような演奏をする気になったそうです。これはテクマ!所有のRODE NT3で録音しました。
これらの音に元のデモテープに入っていたシンセ・ストリングスを加えてミックスを行い、一度トラックは完成し、ライヴでもこのトラックで演奏をしていました。が、やはり間奏以後にソロ楽器が欲しくなり、前作『SURVIVOR』における『兄弟』に続いてNATSUMENの AxSxEさんにギターソロを弾いてもらうことにしました。自由が丘のCIRCLE SOUNDSというスタジオでギターソロの録音は行いました。アンプの前にアタマを外したShure SM58をマイクプリのVTB1を通して設置し、空気感を録るために少し話した位置にNT3を設置しました。この日にはギターソロ部分だけを録音したのですが、ソロ以後の歌からエンディングにかけてが少し寂しくなってしまったので、後日ソロ以後のギターも同様に録音しました。また、演奏はしていませんが、 10曲目の『紫の履歴書』はテクマ!が同スタジオにてYAMAHAのCPを使用した弾き語りを行い、それをAxSxEさんのPro Toolsで録音してもらいました。
以上でトラックのレコーディングは終了したのですが、この後も重要な録音がありました。それはアンビエンス・サウンドの録音です。打ち込みで作った音というのは、演奏をマイクで録音したものとちがって、空気を通っていません。ライヴの際には大音量がライヴハウス中の壁などに反射し、結果として空気感のある音になるために、聴いていても物足りなさはないのですが、打ち込みで作った音を家のシステムなどで聴くと、演奏をマイクで録音したものに比べると空気感が少ないため、物足りなく感じるのです。これを補うために、青山の「月見ル君想フ」というライヴハウスにリハーサルなどの始まる前の時間にお邪魔し、PAシステムを通してトラックを再生し、最もいい感じの音が聴こえる場所にステレオのマイクを設置し、会場の空気感を含んだ音を録音しました。これを元のトラックと混ぜることで、どこで聴いても空気感のある音が得られるわけです。
といったわけで完成した『エレクトリック・スーサイド』。みなさま存分にお楽しみ下さい!
V.A.
Deptep!
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TRASH-UP!!
vol.10
¥1,575-


















